エレガントで高級感あふれる装いに!紫の振袖の魅力について解説
振袖は未婚の女性の礼装で格式高く、着ればいつもと違った印象になります。結婚式に招かれたときなど、洋装が主流の現代でも存在感があるでしょう。赤やピンクなどが一般的なイメージですが、紫の振袖はとても魅力的。本記事では、周囲に与える印象など紫の振袖の魅力をお伝えします。
紫の振袖はどんな印象を与える?
紫は、古来より特権階級や貴族など、高貴な身分の人に着用が認められた色です。そのため、華やかさの中にも落ち着き、気品や優雅さが感じられます。どちらかといえば、可愛らしさよりも大人っぽい印象になり、年齢に関わらず楽しめるでしょう。
また、青と赤の中間色で帯などとのバランスも難しいですが、色合いを考えるのも楽しく、着こなしている人はおしゃれ上級者の印象もあります。振袖は赤やピンクが主流の傾向なので、紫だと際立って見えるのです。
紫の濃淡でも印象が変わる
紫は、細かく分類すると58色ものバリエーションがあります。白菫色(しろすみれいろ)といい、ほとんど白に近いものから、黒に近い深紫、渋めの紅色の赤紫など印象もさまざまです。また、合わせる柄にも印象が左右されるため、具体的にいくつかご紹介します。
シックにまとまる淡い紫
濃淡がはっきりしたものも素敵ですが、あえて薄い紫を選ぶと落ち着いた上品な印象です。柄も藤の花など控えめなものに、濃い紫や赤紫が入った帯を合わせれば、グッとおしゃれにまとまります。
くすみの赤紫とピンクの組み合わせ
地色はくすんだ赤紫、袖と裾はピンクベージュのぼかしに同じトーンの華や鞠などが描かれれば、古典的ながら上品で明るい印象になります。ロングの人はアップにせず、あえてシンプルにダウンスタイルにすると、上品なお嬢様スタイルに仕上がるでしょう。
差し色でモダンな雰囲気に
紫には同系色の赤やピンク、他色と相性を選ばない白やクリーム色がよく使われ、古典的な雰囲気に仕上がります。しかし、モダンな雰囲気が好きだから紫は選ばない、というのはもったいないです。地色は濃い紫に、明るめのピンクと水色が入れば一気に今っぽくなります。振袖の柄に合わせて帯締めにも水色を取り入れるとより統一感が出て素敵です。
紫の振袖は成人式での着用もおすすめ
大人になることを実感できる成人式といえばやはり振袖。人生の一大イベントには衣装選びに気合が入ります。紫は多くの人が普段着でも馴染みがなく、落ち着いたイメージから候補に上がりにくいのが現状。だからこそ、ほかの人とかぶりにくく魅力的です。
先述の通り、紫は58色ものバリエーションがあるため選ぶ色味で印象も大きく変わります。濃いめや青系の紫ならクールに、古典柄でシックに、水色などが入ればいっきに今どきにと自分らしいおしゃれが楽しめる点も成人式にピッタリです。
深紫に亀甲柄
亀甲柄は亀の甲羅をモチーフとした正六角形で、長寿・吉兆を象徴しています。中国から伝わった亀は、甲羅のヒビの入り具合から吉凶や国の政策を占うことに使われ、かつて庶民は見ることすら許されなかったといわれているのです。亀甲柄の中に松竹梅が描かれるなど、暗めの深紫の対比が美しく、伝統的で上品に仕上がります。
紫のグラデーションと花
振袖の裾はピンクに近い紫、襟元に向かって深紫のグラデーションを地色に、牡丹や鞠などが描かれれば、古典的ながら可愛らしい印象です。振袖の柄が小さめに描かれている場合は、大ぶりの模様が描かれた帯が相性抜群。振袖の全体の色味が強い場合は、バッグなど小物を単色にするとスッキリまとまります。
柄の割合を多く取る
肩や袖に紫を取り入れつつ、柄の割合が多いものを選べば、紫を抵抗なく取り入れられます。複数の模様を貼り合わせたような道長取りに松竹梅など賑やかな柄なら、紫の地色との対比が美しくエレガントです。
ラメ入りでゴージャスに
深紫の地色にラメが入れば、動きが出て立体的な印象に。帯はラメに寄せた山吹色やゴールドを取り入れれば、落ち着きの中にも華やかになります。小物や髪飾りにラメを合わせても素敵です。
紫の振袖が似合う人の特徴
一般的には、ボディカラーといわれる肌や髪・瞳の色により服の色との相性が決まります。紫は、どちらかというと青みが強い肌質が似合うと分類されます。しかし、ほかの色よりも黒寄りから白寄りまで色の種類が幅広いため、肌の赤みが強い人は赤紫系を選ぶと相性がいいでしょう。きっと、どんなボディカラーの人でも似合う「紫」が見つかります。
まとめ
一般的に普段着ではあまり身近ではない紫ですが、カラーバリエーションも豊富でどんなボディカラーの人にも相性がいい色です。結婚式や成人式など、未婚の女性の式典に大活躍の振袖に紫を選んでみましょう。濃淡やグラデーション、柄の組み合わせでモダンにも古典的にもなります。色の幅が広いので、帯や小物の色、髪型や髪飾りとのコーディネートも楽しめるでしょう。振袖姿の女性が多く集まる成人式でも、紫を選べば周りに差がつけられ、より思い出深いライフイベントとなります。