現金払いは少数!?振袖レンタルの支払い方法をチェック!
振袖は未婚の女性の礼装として、大人の仲間入りを果たしたことを祝うために鮮やかな色と装飾で作られているのが特徴です。しかし、一生に一度しか着ないためレンタルをする方が多くなっています。レンタルした場合、料金はどのように支払えばよいのでしょうか。今回は振袖の特徴とレンタル振袖の支払い方法をご紹介します。
西洋と和の融合が神戸の織物の特徴
平安時代に中国から伝来した織物文化は、長い歴史を重ね独自の技術と染色技術を用いることで世界に誇る文化として定着しています。各地で独自に進歩した織物技術は、当然ながら振袖も織物の一種なので活用されているのです。そのため日本各地には土地柄に合わせて織られた独自の振袖があるのですが、その中でも独特の特徴を持っているのが神戸の振袖といえます。
神戸の振袖の特徴としては、兵庫県で有名な六甲山や白髪岳などの山から流れる清潔な水を使ってきれいな色彩の織物を基本に、西洋のドレスで用いられる技術と装飾を施しているのが特徴です。この神戸という町は日本3代中華街が存在するように、長崎の出島と共に特にヨーロッパの貿易港として開放した土地になります。
そのためヨーロッパからくる貿易品が神戸から日本全国に流通した歴史があることで、ヨーロッパのドレスや装飾の文化に触れる機会が多かったのです。ヨーロッパの文化に触れることで、日本の織物文化にはない独自の性質が神戸に色濃く残ります。わかりやすい例でいえば、日本の織物の多くは装飾に桜やヒマワリなどの日本でなじみ深い花柄や花火を用いることが多いです。
その点神戸の織物の場合は、鳥やバラの花などドレスで用いられる柄を取り入れます。そしてヨーロッパの装飾には、真珠やダイヤなどの宝石を散りばめることで豪華さを演出していますが、それも取り入れることで鮮やかで豪華な振袖になっているのです。
当日現金支払いは少数で前払いが基本
和と洋を融合した神戸の織物ですが、宝石などの装飾品も組み込むことで全国平均でも振袖にかかる購入費は高めに設定されています。主にハレの日に着用する物なので、じかに購入するよりも予算を抑えられる振袖レンタルをするほうが多いです。
そんな振袖レンタルですが、成人式の1週間前から当日で行うのは少数で、基本的に支払い方法は内金支払いもしくは振り込みという形で前払いするのが多いです。なぜ前払い方式をとることが多いのかというと、振袖レンタルで借りることができる振袖の多くは企業から譲渡された、もしくは買取サービスで引き取った物です。
自社で製造した物ではないため、貸し出せる品々は基本的に総数が決まっています。総数が決まっているということは、若い人に受けるトレンドを取り入れた振袖などの人気商品はすぐに予約で埋まることを意味します。せっかくの特別な日にきれいな振袖を着させてあげられないというのは、お店側にとっても避けたいポイントなので前払い方式をとっています。
前払い方式をとることによって、前年度より前の時期から予約をできるのです。早めに予約をすれば人気の振袖を着用できるだけでなく、前日には準備の報告が来るので受け取りがスムーズに済みます。予約名簿に載っているので、当日に受け取ったら相手企業がサービスで着付けも行ってくれるので問題ないです。これらの利点からよほどのことがない限りは当日レンタルすることはなく、遅くとも1年前の事前予約という形で前払いが定着しています。
注意するべき点として信頼のおけるお店で行う事
振袖レンタルが1年以上前から前払い方式による支払い方法を行っているのは、成人式の近くで予約をすると殺到しレンタルできなくなることを防ぐためです。需要と供給のバランスをとるための支払い方法ですが、実際に行う上で注意点があります。
それは振袖レンタルをする前に、しっかりとクーリングオフができるのか確認すること、そして前払いで行うのであれば信頼のおける企業かを確認することです。前払い方式をとることで予約が殺到する前に商品を購入またはレンタルできるメリットがありますが、注意してほしいのは企業の経営がうまくいっていることが大前提です。
実際に起きた事例として、前年度にレンタルをすることを発信し前払い方式でお金を集めた翌年に倒産してお金が戻らなかった事件が起きています。それ以外にもレンタルとして着付けなどのサービスを行ってくれるお店の中には、汚したときの補償金が高額であるといった問題も起きているのです。
こういったお店はレンタル費用を安くすることでお客を呼び込み、それ以外の法外な金額のサービスを行うことで元を取ろうとする企業になります。これらの前払い方式による支払い方法のデメリットにあわないためには、やはり予約するお店が信頼におけるのか確認することです。
現在ではお店情報を確認する方法は多岐にわたるので、人伝いのうわさだけでなく口コミなどを参考にします。そのうえで法外な料金を請求されたときには、すぐにクーリングオフをして守ることも大事です。
振袖は着物の中でも特別な日に着用する織物であり、神戸の和と洋の融合のように各地には独自に進化した振袖がたくさんあります。一生に一度しか着ないからこそ、レンタルサービスは各地で活用され着物文化を未来に残すことに役立っているのです。しかし業者によっては問題のあるお店もあるので、しっかりと業務状態を確かめたうえで契約する必要があります。